先生の不祥事

最近、先生の不祥事のニュースが相次いでいるように思います。

わいせつなものから、酔った勢いで生徒の自宅に夜に行き、暴行をする・・・

先生の倫理観というものは、どうなってしまったのでしょうか?善悪の区別を教えるのが先生の一つの役割であると思うのですが、その先生が善悪の区別がないように思います。

どのような仕事にも倫理はあります。我々行政書士にも「行政書士倫理綱領」というものがり、新人の際に教えられ、日本行政書士会が倫理綱領を列挙したものを配られます。私の事務所には見えるところに掲げています。

先生にはもっと倫理というものを大切にしてもらいたいです。

しかしなぜこのようなことになってしまうのか?私の持論ですが、先生は専門の課程(学部など)を卒業しなくても、普通の法学部や経済学部を卒業しても教職課程を修了し採用試験に合格すれば先生になれます。これがおかしいのではないかと常々思っております。

教育というのは国の根幹部分でもあり、いかに良い人を育て上げるかで今後の日本を左右するといっても過言ではないと思います。いわゆる教育の専門家になって教育を行わなければなりません。

他の専門家には、例えば医者や薬剤師があります。医者は医学部を卒業しなければなれません。また薬剤師も同様です。薬剤師は最近4年生から6年生になりました。そこで徹底して医師としての知識や技量、薬剤師としても知識や技量を学んでいると思います。

先生も専門家であるべきだと考えると同様にすべきではないでしょうか?6年生とまではまだ求めませんが、やはり教育学部を卒業しなければ先生になれない、といった厳しい条件が必要ではないかと思います。そうすれば、本当に先生になりたいという使命感というのでしょうか、そのような方にまずは振り分けられると思います。でなければ教育学部に進学しないですからね。そして教育というものを徹底して学ぶことで本当の専門家になるように思います。

学校ではなく、塾などでは学問を教えるのが主ですから、別にどのような学部でも専門的な知識があれば問題ありません。しかし学校は学問を教えるだけではありません。でありますからやはり勉学が出来るだけではだめだと思います。

またこれは曲がった考えですが、教育学部で4年間みっちり厳しい課程を修了し先生という資格を取得したのであれば、間違ったことをしようと、ふと魔が差したときに、今までの苦労を思い出し少しは歯止めがかかることもあるかも分かりません。

医師や薬剤師は一つ間違えると命にかかわります。ですから簡単には医師や薬剤師にはなれません。先生は一つ間違えることで命まで関係することは少ないかも分かりませんが、子供の人生を狂わせる可能性はあります。これから長い人生を送る子供にとっての今後の人生を狂わせることは命同様に扱われるべきではないでしょうか?ならば、やはり専門的は教育を受けて先生になるべきです。

今の制度で、ほとんどの先生は倫理観を持って必死で頑張っていらっしゃいます。しかし今般のような事件が続くようであれば、先生の倫理を含めた養成についても議論すべきではないかと思います。