私の事務所は、離婚協議書の作成も専門としていますので、様々な離婚夫婦を見てきました。離婚には様々なものがあり、私も事務所を立ち上げて10年で多くの離婚を見てきましたが、同じものはひとつもありません。
本当に人間の数だけ離婚の種類も様々であると思います。
そして離婚される方を見ていると、良く思うことが、結婚するときのことです。現代において、好きでもなく、本当は嫌いなのに無理やり結婚をする(させられる)夫婦はまずいません。お互いが出会い、お互いが愛し合い、そして結婚と言う結果になります。
つまり離婚される方にも、その時があったはずです。このギャップを考えると不思議な気持ちになることがあります。
なぜこんなに真逆の関係になってしまったのだろう・・・と。理由は様々ですが、その大きなきっかけの一つに日常生活の中の小さなことの積み重ねがあります。
「夫婦はお互いが手と手を繋いで力を合わせて、そして幸せと言う扉をノックする」こんなことを聞いたことがあります(ちょっとくさいセリフですが)。手と手を繋いでいますか?力を合わせていますか?幸せと言う扉をノックしようとお互いしていますか?
私も離婚の経験があります。その私の離婚から様々なことを学びました。
その一つに「当たり前のことを当たり前と思わないこと」ということがあります。
どうしても長く一緒にいると、食事を作る、洗濯をする、掃除をする、働いて稼いでくる、こういうことが当たり前となります。
美味しい料理を作ってくれることは当たり前ですか?
洗濯してある服を着れるのは当たり前のことですか?
掃除されている部屋で過ごせるのは当たり前のことですか?
働いて稼いでくることは当たり前のことですか?
もし、当たり前だと思われた方は考え直した方が良いかも分かりません。
もう一度言います。「夫婦はお互いが手と手を繋いで力を合わせて、そして幸せと言う扉をノックする」です。一方だけではダメと言うことです。お分かりになりますか?
美味しい料理を作ってくれることは幸せだ。
洗濯してある服を着れるのは幸せだ。
掃除されている部屋で過ごせるのは幸せだ。
稼いできてくれることは幸せだ。
こう考えてみてください。幸せなのはなぜですか?そう考えれば、自然と相手への感謝と言う気持ちが生まれると思います。気持ちが生まれたら照れずに言葉に出しましょう!男性と女性は似ているようで全く違います。言葉に出さないと通じません。
これが日常生活の小さなことの「お互いが手と手を繋いで力を合わせて、そして幸せと言う扉をノックする」と言うことにつながります。
最後にこれだけ長く書いてますが、実は今まで書いた内容は一言で説明できます。ここまで長くお読みいただいたのに申し訳ないですが、
「お互いが思いやりを持ち、相手の立場になって考え、相手を尊重し、相手を大切にする」
実はこれだけなんですね。離婚と言う残念な結果を招かず、幸せに夫婦生活を送るためには・・・。