うどん屋さんに消防車

うどん店に消防車(消防団)が駐車していたことがニュースになりました。
クレームが入り、市消防本部が地元消防団に注意をしたとのことです。

駐車をした理由として、次の予定もあり昼食を取っておきたかった、とのことです。

皆さまはどう思われますか?

「消防車が店の駐車場に止まっていると何かあったのではないか?」と思われると迷惑であるという意見もあります。これはおそらく店の方の意見でしょう。確かに、私も自動車で移動中に消防車が止まっていると「何かあったのでは?」と思ってしまいます。ですからお店の方のお気持ちもよく分かります。

一方で、「昼食ぐらい取らせてあげてよ」という肯定する意見もあります。この気持ちも分かります。実際、消防団の仕事に携わったことはありませんが、やはり肉体的に厳しいものでしょう。空腹では、肉体的にも精神的にもあまりよろしくありません。一時を争う現場で肉体的・精神的に弱っていると困ります。今回の予定というのが、どのような予定であったか?また少し昼食を我慢して14時ごろに取れなったのか?など今現在の情報では私は分かりませんが、もし、緊急を要しない予定であったのであれば、少し我慢して遅めの昼食を取るのも選択肢の一つであったかも分かりません。

一方で、消防署の職員ではなく、消防団の団員となると専門に仕事をしているわけではなく、おそらく交代シフトなどもないのでしょう。そう考えると、我慢して我慢して・・・というのはちょっと酷な気もします。

どうなんでしょうねえ?

ところでもし急な腹痛や急な尿意の場合はどうなるのでしょうか?これはさすがに我慢しろ!というのはあまりにもひどく人権というものを考えさせられます。事前に承諾を入れれば駐車は出来るようですが、「なにかあったのでは?」という周りからの見る目は同じでしょう。

今回のニュースで、いかなる時も承諾なしに消防車で立ち寄ることができないとなると、上記のような生理現象の際に困りますよね。消防員も消防団員も人間です。緊急車両として赤色灯をつけながらサイレンを鳴らして急いで帰るわけには絶対いけませんから、結局、冷や汗を流しながら我慢することになってしまいます。それはかわいそうです。

思いやりのある日本。お互いが思いやりの気持ちを持ち、相手の気持ちをまずは良い気持ちで理解してあげる。これが大切ではないでしょうか?

最近の日本は、すべて「悪」から人を見ているように思います。(そう見るようになった理由もあると思いますが)そうではなく、まずは「善」の気持ちから人を見ていくとより良い世界になると思います。ただし!もしその気持ちを裏切るような本当の「悪」であった場合は容赦してはいけません。人の「善」の気持ちを踏みにじる行為は絶対に許せないですからね!