化粧品と医薬部外品

いよいよ梅雨が明け、本格的な夏の到来ですね!
今日は保健所へ提出書類があったため、電車に乗り保健所へ行ってきましたが、少し歩くだけで汗だくになりました。今年初めての扇子登場しました。

しかし周りを見てみると扇子を使う方が昨年は多かったように記憶しているのですが、今年は扇子ではなく小さな扇風機を持っている方が多い様に思います。私も使ってみたくなりましたが、ちょっとかさばるのが気になります・・・。

さて表題の件ですが、世の中には似て非なるものが良くあります。例えばスクーター。大きさ形など見た限りでは同じように見えて、実は違うことがあるのです。ご存知の方は、もう気付かれていると思いますが、排気量により制限速度や乗車定員、走れる道路まで変わります。いわゆる50cc未満の原動機付自転車は、制限速度が30kmで乗車定員は1名のみです。しかし同じような大きさ形でも50ccを超えると制限速度から乗車定員まで変わるのです。見分け方はナンバープレートです。ピンク色や黄色いナンバープレートの場合は50cc以上のスクーターです。

このように似ていても実際は違うものに化粧品と医薬部外品があります。

例えば石鹸。同じ形でも化粧品の石鹸もあれば、医薬部外品の石鹸もあります。また洗濯石鹸もあります。そしてそれぞれ違います。化粧品の石鹸で殺菌や消毒とは言えません。一方で医薬部外品の石鹸(いわゆる薬用せっけんと呼ばれるものです)は殺菌成分などを配合し、殺菌や消毒という効能を謳えます。ご存知の方は、「当たり前」と思われるかも分かりませんが、特に業界にいない方でしたら分かりませんよね!しかしこれを知ったうえでちょっとドラッグストアーなどで石鹸売り場を見てみると面白いかも分かりません。

ドラッグストアーという言葉が出てきましたので、こちらも少し豆知識をお伝えします。よく薬局、薬局と皆様ひとくくりに言っていますが、実は薬局とドラッグストアーは違うのです。専門的な言葉を申しますと、「薬局」と「店舗販売業」というように分けられています。処方箋による調剤を行うのは「薬局」そうではなく一般用医薬品を販売するのは「店舗販売業」なのです。

ですから、「薬局」と表示されていれば必ず処方箋調剤スペースがあるはずです。反対に看板を見て、どこにも「薬局」と書いておらず「ドラッグ」「くすり」「薬」と書いてあるだけの店舗は処方箋の受付は行ってもらえず、先ほど申しました一般医薬品を販売できる店舗販売業者となり一般用医薬品しか販売していません。(ちなみに店舗販売業は「ドラッグ」「くすり」「薬」と看板を出さなければなりません。「なんでどの店舗も同じように、あんなセンスのない大きな字で「ドラッグ」や「くすり」や「薬」って書いてあるのだろう」と疑問に思われていた方は、その疑問が解消されたのではないでしょうか?)

これを知ったからどうと言うわけではありませんが、我々のような行政書士をしていると薬局開設許可や店舗販売業の許可申請にも携わるため、このあたりを知っていなければ、お客様の希望と許可が間違ったり(実際は途中で気付きますが)行政の方とお話をしても噛み合わない可能性があり危険です。

ただ一般の方はあまり知らなくても、良いかも分かりません。
豆知識でした。