化粧品の業界

最近、民放テレビを見ていると、ほとんどと言っていいほど、化粧品のCMをしているように思います。
それだけ、日本人の「美」への追求の需要が高いのではないかと思います。

私の事務所の中心業務の一つに薬事関係の許認可があります。人体に影響する商品ですから、もちろん許可の取得や、その後の運営には厳しい決まりがあり、なかなか初めての方でしたら、理解しがたい難しいルールです。それでも、許可を取得し、化粧品の販売をしてみたいという方は多く、様々な問い合わせが来ております。

もちろん許可要件が揃えば、兵庫県でも大阪府でも京都府でも、その他近畿圏から四国地域まで許可の取得は早急に行います。しかし、いつも心配しているのが、その後の運営です。というのは、許可を取得し喜んで、違反をしているとも知らず雑品を販売するように気軽に販売をされる方が多々おられるからです。実際、ネット販売や、様々な店頭に並んでいる化粧品を見ていますと、明らかに違反をしている商品が見受けられます。そして、これがさらに違反を助長しているように思います。

違反を助長?どういうことかと申しますと、許可は取得したのですが、化粧品の販売のルールが分からず、違反をされている商品を参考に商品を製造販売される場合です。かなり危険です。
自動車で言いますと、交通ルールを知らない人(免許の取得されている方は、ほとんどいないと思いますが・・・)が50km/h制限の道路で100km/hで走っている自動車があり、「あ、ここは100km/hでも大丈夫なんだ・・・」と思い、100km/hで走り、いずれパトカーに捕まり、免許停止などになるようなものです。「え?そんなルールあったの?」です。ちょっと強引な例えですが・・・
しっかり交通ルールを知っていれば、100km/hで走るようなことはありえません。

つまり、化粧品の許可もルールをしっかり知り、そのルールに従い販売を行わなければなりません。他社はもっとルール違反をしているじゃないか!は通用しません。交通ルールもそうですよね!よくパトカーに捕まり決まり文句のように言うセリフですが・・・

化粧品でルール違反をすると、交通ルールよりというと語弊がありますが、とんでもない損失を被ることがあります。それは、会社の信用失墜、金銭的な損害が大きいからです。特に、長年違反商品を販売していると場合によっては、廃業に追い込まれかねません。

ですから、私の事務所では顧問契約をとっていただくことをいつもお勧めしています。顧問として、許可取得後もしっかり化粧品の販売ルールを理解して頂くようにご指導差し上げ、安心して末永く販売をして頂きたいからです。感情的にも、私が許可を取得した会社様が、違反行為が影響で化粧品の販売ができなくなった、または、もう化粧品の販売を辞める、というのは悲しい限りです。

最後は、なんかまとまりのない文章になりましたが、ぜひ、化粧品の販売をされる場合は厳しく自己チェックをして頂きたいと思います。

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