3月に入り、三寒四温というように、少しずつ暖かい日が増えてきましたね。ただ、まだ寒い日もあるようですから体調には十分お気を付けください。
また年度末にもなり、なんとなく落ち着かない雰囲気を感じるのは私だけでしょうか?
さて弊所は医薬部外品と化粧品の許可申請のサポートを専門にしている行政書士事務所です。
時折、医薬部外品の許可を取得したいという問い合わせがあります。もちろん、要件が揃っていれば許可申請自体はサポートしますが、医薬部外品は許可後(許可申請中)に製品毎に「承認」というものを取得しなければ、製品を上市できないこととになっています。
この承認が難しく、準備期間を含めると早くても半年程度はかかるようです(承認申請に慣れた会社様でしたら、もう少し早いと思いますが)。
そして医薬部外品は有効成分や添加物が基本的には既存の製品に配合されている成分及び配合量になります。
つまりほとんどが似たり寄ったりの製品になるわけです。
もちろん化粧品と違い、美白効果やしわ改善などの訴求効果のある効能効果をうたえるメリットはありますし、試験検査や成分の規格がしっかりと定められているため、安心感はありますが、同じ有効成分で似たり寄ったりの添加物の製品となると、面白みに欠けると言うイメージです。
試験検査についても、化粧品でもしっかりとした試験を行っている会社もあり、一概に医薬部外品が安心というわけではありません。
医薬部外品の製品より化粧品が良い!と言っているわけではありませんが、個人的には安く早く、そしてあらゆる成分を使用できる化粧品の方が面白みは感じます。
これはある都道府県の偉い方がおっしゃっていたことでもあるのですが「なぜ皆、医薬部外品を製造販売しようと考えるのだろうか?化粧品の方が自由度があり、かつ安く素早く流行に乗った製品を作れるのにね・・・」と。私も同感でした。
医薬部外品でしか配合できない成分はあります。そしてその成分が海外では評判であることもあります。このような輸出をお考えの場合は医薬部外品の製造販売は有効でしょう。また流行ではなく定番製品だけは医薬部外品というのも有効だと思います。ただ、先ほど申しましたように医薬部外品は有効成分はほぼ同じですので流行で製造販売しようとすると、上市する頃には多くの同成分の医薬部外品の製品が出回り、価格競争に突入し、最悪は投資倒れになる可能性もあります。
医薬部外品の製品をご検討の会社様は「承認」という費用と時間の壁を突破しても売れ続けるかどうかをご検討頂き、製品の開発に取り組まれることをお勧めします。一方で特に製品化をまだ考えていないが、とりあえず許可だけは持っておこうというのは得策かも分かりません。許可という壁を突破していれば、いつでも承認という壁に進めますからね。
ではまた、時間のあるときにブログを書こうと思います。弊社をよろしくお願いいたします。
なお今回の内容は相当私見が入っています。参考程度にお読み頂ければと思います。